劣化タンパク質『AGE』とは!!ダイエット食の献立が良い理由

劣化したタンパク質のなれの果てをAGEと呼びます。日本語では『最終糖化産物』と訳されます。これまでの当ブログでもお馴染みのAGEですが、今までは概論的なお話をしてきています。
 
本日は、具体的な食品を例に挙げながら、食品ごとにどれほどのAGEが含まれているのかを分かりやすく解説していきたいと思います。これまでになく具体的な食品を例に挙げていきますのでより分かりやすく、取り組みやすいようにしていきます。
 
今回のブログはいつもにも増して必見ですので、お見逃しのないようお願い致します。
また、質問等があればお気軽にご連絡いただければと思います。最後までお付き合いください。

今回のテーマは「劣化タンパク質(AGE)とは!!ダイエット食の献立が良い理由」です。

劣化タンパク質を摂取しない方法はダイエット食にあり!!

冒頭でも説明しましたが、AGEとは劣化したタンパク質のなれの果てです。タンパク質にこれでもかっていうくらい糖が付着した無惨なタンパク質です。では、何故AGEが注目を浴びるようになったのでしょうか。
 
実は糖尿病の患者さんたちからの観察結果からなのです。今、世界中で糖尿病は爆発的に増えています。恐ろしい生活習慣病です。
以下の数値は予備軍も含んだ数値です。

  • 世界  : 約4億1500万人
  • 日本  : 約2000万人
  • 死亡率 : 6秒に約1人
  • 死者数 : 約500万人

この年間総死者数は、AIDSの年間死者数の実に3倍と言われています。

血糖値が長期に亘って高い値を示す糖尿病は実は糖尿病だけに留まらないところが怖い病気です。心臓病、ガン、骨粗しょう症、アルツハイマー病、歯周病などキリがありません。更に、メタボリックシンドロームの方や食生活が乱れている方でAGEを含んだ食品を全く気にせず口にした場合では、AGEの蓄積量が亢進していることが最近の研究で明らかになってきました。
 
言い方を換えれば、
AGEの大量含有食品を摂取しない。
AGEを増やさない調理方法の工夫と食材選び。
体内で作らせないような食習慣。
上記の3点に気を付ければ良いということになります。
 
最終的にAGEを摂取しない食事とはどのような食事なのか。
ズバリ、これらの全ての問題を解決する方法。
それは、ダイエット食です。
ダイエット食は全てを救うと言っても過言ではありません。私は本気で、全人類が減量食を実践すれば未来に人類が抱える食糧問題は解決できるのではないかと考えております。ダイエット食を実践すれば、ダイエットは出来るわ、AGEは摂らなくていいわ、健康になるわでいい事しかありません。ダイエット食とはいかなくても、注意できることはいくつかあります。

  • 超加工食品を出来るだけ避ける
  • 低GI値食品を摂取する
  • 早食いを避ける
  • 運動する

これだけでも効果がありますので、是非実践してみてください。
減量食は人類を救う!!


劣化タンパク質『AGE』を含む食品とは

皆さんはAGEの1日の摂取量ってご存じですか?中々、その数値を見ることもないかと思いますが、その数値を公開致します。
1日の摂取量のボーダーラインは、

15000

という数字になります。数字だけ見ると何の数値化分かりづらいですよね。
 
例えばカツカレーを例に挙げると、カツカレー(ご飯240g:全体量470g)のAGE量は、な、な、な、な、なんと、

11660

です。1杯のカツカレーに11660ものAGEが含まれています。

もう一つ例に挙げると、ピザのマルゲリータ(Mサイズ)のAGE量は、な、な、な、な、なんと、

20300

です。マルゲリータを食べるとAGEを考えた場合、何も食べることが出来ません。

全体的なAGEの1日の摂取量を見てみると、

  • 20000以上        : 危険・要注意
  • 15000~20000未満 : やや摂り過ぎ
  • 8000~15000未満  : 未病対策
  • 8000未満         : ダイエット・アンチエイジング

となります。AGEは内因性と外因性に分けることが出来ます。内因性とは、体内で作られるAGEを指します。一方外因性とは、食事から取りこまれるAGEを指します。体内で作られるAGEは全体の2/3を占めます。食事から取りこまれるAGEは全体の1/3を占めます。このうち食品中に含まれるAGEの内、約7%程度が体内に吸収(蓄積)されます。
 
ここで誤解をしていただきたくないのは、AGEが低い食品がイコール良い食品ではないということです。AGEが低くても血糖値が急激に上がる食品は注意が必要です。特に白い食べ物は食べる量や速度には気を付けたいものです。
 
例えば、コーラなどはAGEがほぼ含まれませんが、別な側面から見ると、超加工食品です。血糖値が上昇します。結果的に体内でAGEが作られる可能性がある食品です。少しコーラは分かりやすい例でしたが、コーラに限らず、一見、安全そうに見える食品でも思わぬ落とし穴が有ったりします。この辺は色々な食材を見る癖をつければ、徐々に見分けることが出来るようになります。
 
今回、紹介する食品も高AGE食品をはじめ、思わぬ落とし穴的な食品を多く紹介していきたいと思います


劣化タンパク質をだらけの食事の献立とは

では、どんな献立がAGEにまみれた食事なのでしょうか?ある1日のよくある献立を例に見ていきましょう。これは極端に分かりやすく献立を立てていますが、実際には、あるあるな献立ですので是非参考にしてください。

≪朝≫
(焼)6枚切りトースト1枚(バターあり) 2430
(焼)目玉焼き(2個)          3800
(焼)ウインナーソーセージ(2本)    1750
(生)サラダ(200g)          200
(生)ヨーグルト(80g)           3
(飲)コーヒー(インスタント:ミルク・砂糖あり) 260
【合計】8443

≪昼≫
(焼)ベーコンチーズバーガー(240g) 7800
(焼)フィッシュバーガー(140g)   2300
(揚)フライドポテト(240g)        2050
(飲)コーラ(200g)            7
【合計】12157

≪夜≫
(炊)白米(200g)            16
(焼)さんまの塩焼き(1尾)       5700
(揚)揚げ出し豆腐(1/4丁)       5300
(無)ポテトサラダ(50g)        320
(汁)豚汁(180)           1900
【合計】13236
【3食総計】33836

如何ですか?よくある1日の献立になっていると思います。何気なく食べていると1日のAGEの総摂取量は33836に上ります。
20000以上が危険・要注意です。これが365日続くとしたら病気にならない方が不思議に見えてくると思います。怖いのは普通に食べているのに病気の方へ自ら近づいているという自覚がないことです。
 
さて、ここで白米のAGEの低さに気付いた方は鋭いですね。白米は、意外と低いのです。だからと言って、食べ過ぎてしまうのは大NGです。血糖値を急激に上げてしまう高GI食品だからです。
実は玄米の方がAGEは高いのです。それは、言い換えれば栄養価が高いからと言えます。玄米は低GI食品ですので安心ですが、個人的にはほどほどが宜しいかと思います。
 
AGEが高いか低いいかだけでは判断できないのが少し混乱してしまうところでしょうか。食品に含まれるAGEの量を判断する際には血糖値にどう影響を与えるのかも併せた判断が必要なのです。その他の食品は以下の通りです。ご参照ください。

≪ご飯類≫
(焼)うな重(380g:ご飯240g)    8000
(揚)かつ丼(360g:ご飯240g)    8980
(焼)パエリア(360g:ご飯120g)   9320
(焼)チャーハン(280g:ご飯200g)  7980

≪パン類≫
(焼)お好み焼き(150g:ぶた・たまご)  7000
(焼)コロッケパン(コロッケ2個)      7000
(焼)ミックスピザ(Mサイズ:ベーコンなど)38000

≪卵≫
ベーコンエッグ(70g:卵1個)      10220

≪調味料≫
バター(10g)               1400
マーガリン(10g)             1500

≪肉≫
ステーキ全般          16480~22640
焼肉全般             8000~12000
ローストビーフ(200g)         12000
その他炒める、焼く、揚げる料理全般。

≪魚≫
エビチリ(100g)            14000
シーフードグラタン(70g)         6500
ぶりの照り焼き(100g)          7400
その他焼き魚全般。

≪麺類≫
カルボナーラ(100g)          14900
ナポリタン(100g)           10500
ちゃんぽん(120g)            5400
ラーメン全般            5200~5900

AGEの観点から避けたい調理法として、揚げる、焼く、炒める、電子レンジのうち、上に挙げた例は揚げると焼くでしたね。これらの調理方法を避けるだけでも大きな違いとなりますので調理法とともに食材の選び方も工夫してみてください。

劣化タンパク質を摂取しない献立とは

では、どのようにしたらAGEを無理なく避けて献立を作れば良いのでしょうか?あえて③の献立に似せて献立を作ってみました。是非参考にしてみてください。

≪朝≫
(生)サンドウィッチ            742
(パン2枚・ハム・レタス・マヨネーズ)
(茹)ゆで卵(1個)            140
※(茹)ウインナーソーセージ(2本)   1240
(生)サラダ(200g)          200
(生)ヨーグルト(80g)           3
(飲)コーヒー(250g)           5
【合計】2330
※ウインナーソーセージは焼きと茹での比較をする為のものです。超加工食品であるウインナーソーセージを推奨している訳では
ありません。何卒ご理解の程宜しくお願い致します。

≪昼≫
(茹)月見そば(120g)         160
(炊)おにぎり・明太子(120g)     100
(揚)たこときゅうりの酢の物(80g)   250
(飲)緑茶(200g)             7
【合計】517

≪夜≫
(炊)白米(200g)            16
(煮)さばの味噌煮(1切れ)       1400
(生)絹ごし豆腐(1/4丁)         570
(無)ポテトサラダ(50g)        320
(汁)あさりの味噌汁(180)       190
【合計】2496
【3食総計】5343

如何ですか?ホンのちょっと工夫しただけで30000超えていたAGEが5343にまで減少しています。
 ポイントは生食、煮る、茹でる、蒸す事が出来て美味しい食材を選ぶ事です。最初に調理法から選んで食材を選ぶプロセスです。
 
大切なことは続けるということです。
 
無理して1日だけAGEの低い食事をしても意味がありません。1日3食食べたとして年間1095回の食事の機会があります。仮に1日1回AGE満載な食べ物にしたとしても大きな違いになります。また、毎食1品だけでも違いは出てくると思います。但し、超加工食品は除いての話です。超加工食品も年間に数回なら・・・・・。
 
上手くAGEと付き合うことだと思います。ゼロにすることはできませんので、ウイズAGEといったところでしょうか。

劣化タンパク質『AGE』の危険性

最近の研究で分かってきたことが多くあります。まずは、AGEと肥満の関係です。お腹周りにどっぷりと脂肪がついた内臓脂肪型の方は要注意です。これにプラス、血中のAGEレベルが高い人ほど内臓脂肪の炎症が顕著になっています。つまり、心臓血管系の疾病やガンのリスクが高まるということです。太っていてもAGEを避ければ良いのですが、太ってしまった生活習慣を考えると少々難しいと思われます。ここでもやはり、ダイエット食が救いの手を差し伸べています。
 
心臓血管系の疾病についは、AGEが蓄積すると血管の機能が低下するからです。血管は絶えず収縮と弛緩を繰り返して血流を調整しています。この大切な血管の拡張機能が失われることによってリスクが高まります。
 
続いてガンについてですが、AGEの摂取量が多い方程、膵臓ガン、直腸ガンのリスクが高まるようです。これにプラスお酒をたくさん飲まれる方は要注意です。さらにそのリスクが高まる傾向にあるようです。こちらもAGEを避けるだけでリスク回避できます。
 
実は白内障とAGEは密接な関係があります。光を調整する水晶体(レンズ)は透明なクリスタリンというタンパク質で出来ています。
なんとこのタンパク質は生涯入れ替わることがありません。従って長い間、糖などにさらされてしまうと劣化してしまうのは想像に難しくないと思います。水晶体がAGE化すると濁ってしまいます。
 
今のところ有酸素運動などでAGEが下がるという研究はあまりなく、今後の研究が待たれるところです。残念ながら、はっきりしたことはわかりません。


まとめ

まずは、AGEが含まれる食品を摂取しない。
AGEが増えてしまう調理法を選択しない。
体内で作らせない食習慣の習得。
この3点が重要なのはご理解いただけたと思います。
 
便利になればなるほど、私たちの生活は楽になる反面、そのツケが後からやってくる感じがします。後々厄介事が増えて、かえって不便な生活を強いられていると思います。
 
誰もが健康を望んで運動したり、質素な食生活をしていても普通に炒め物や焼き物、揚げ物を食べることで、知らず知らずの
うちに自ら病気の方へ近づいてしまっているかもしれません。ホンの少しの心掛けで回避できるのであれば、それに越したことは
ないと思います。料理も愛情も、ホンの一手間があとあと効いてくるのはAGE対策においても同じですね。
 少しでも皆様のAGEに対する正しい理解と付き合い方がお伝えできれば幸いです。

本日もご愛読いただきましてありがとうございます。

ハングアウトでは、皆様の筋肉の成長と健康的な食生活を応援しています。
最後に健康で痛みのない状態でトレーニングできる時間は実に限られています。
特に40歳過ぎたトレーニーには切実な問題です。
限られた時間を有効活用するためにも、指導を仰ぐことをおススメします。
今後の人生の最幸の出会いに感謝したいと思います。
栄養とトレーニングに投資することは、リスク(病気や怪我)回避と健康への第一歩です。気長に付き合っていきましょう!!


この記事を書いた人代表パーソナルトレーナー 福田仁

保有資格

  • NSCA認定パーソナルトレーナー
  • 日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー
  • AHABLSインストラクター
  • 健康運動実践指導者
  • 管理栄養士

メッセージ

パーソナルトレーナーとして、年間のパーソナル指導件数1500件以上をこなす傍ら、ダイエット商品プログラムの教育トレーナーも務めており、受講者やお客様からは『わかりやすい』との好評を博しております。
今あるお悩みを解決してもっと幸せになって頂くためのお手伝いをさせて下さい。

フィロソフィーは『トレーニングとは【感覚】を極限まで鋭くする訓練である』です。
ハングアウトでは『大人の最高の遊び場』としての価値やその後も続けたくなる一生もののプライスレスなスキルをご提供してまいります。

神奈川駅のパーソナルトレーンニングジムハングアウトについて

最寄り駅の神奈川駅から徒歩3分の場所にあり、遠方からも通いやすい環境です。
身体のラインを綺麗にさせたい方やシェイプアップをご希望の方、基礎代謝を上げて太らない身体を手に入れたい方まで、様々なご要望やお悩みにお応えできます。

ハングアウトがご提供しているメニューはダイエットコース・美ボディメイクコース・パーソナルトレーニングコース・オンライン美ボディメイクコースの4種類です。
ダイエットコースと美ボディメイクコースは独自のガイドブックを進呈して分かりやすく、ご自宅でも復習できるよう設計されています。
最新の体組成計とAGEスキャナーによりお客様の現状を共有し、最適なトレーニングをご提案しております。
パーソナルトレーニングコースはお客様が本来持っている『感覚』を引き出し、カラダへの『気付き』を通じてトレーニングの『真の楽しさ』をお伝えしています。
だからこそ、確実に成果が出せるハングアウトの独自メソッドに自信があります。
是非一度足をお運びください。

コース紹介・料金

無料カウンセリング

無料カウンセリングの画像

無料カウンセリング

カウンセリングには2種類ご用意があります。                実店舗でのカウンセリングかオンラインでのカウンセリングがございます。 ※オンラインでのカウンセリングはおひとり...

体験コース

体験コースの画像

体験コース

トレーナーとマンツーマンの指導です。ダイエットコース、 美ボディメイクコース、パーソナルトレーニングコースの中から受けたいコースをご選択いただけます。トレーニングの基本や食事やサプリメ...

美ボディメイクコース

美ボディメイクコースの画像

美ボディメイクコース

美ボディメイクコース全16回 週2回の2ヵ月間(期間延長も可能です) / 176,000円美ボディメイクガイドブックに沿ったプログラムです。AGEスキャナーによる数値を元に現状...

パーソナルトレーニングコース

パーソナルトレーニングコースの画像

パーソナルトレーニングコース

トレーナーとマンツーマンの指導です。通常はダイエットコース、 美ボディメイクコース修了した方のコースですが、 一般的なパーソナルトレーニングとしてもご利用いただけるコースです。筋肉をガ...

パーソナルジムコラムに関連する記事

さつまいも・じゃがいも・その他いも類  まとめて根菜類ダイエット!!の画像

さつまいも・じゃがいも・その他いも類  まとめて根菜類ダイエット!!

2023年も11月になりました。今年も残すところ2ヵ月を切りました。季節的には秋なのですが、思ったほど気温は下がってませんね。日中はまだまだ汗ばんでしまうほどです。秋らしさを味わうには今のとこ...
ダイエットの失敗の本質!!巷に溢れるダイエット情報の画像

ダイエットの失敗の本質!!巷に溢れるダイエット情報

多くの女性のボディイメージは、BMIや体脂肪率に現れる数値が標準であっても、『自分は太っている』という人が多いのではないでしょうか?必ずしも、自分のイメージと指標はリンクしていません。
では、痩...
ストレッチの効果!!柔軟性を上げる簡単なやり方と準備の画像

ストレッチの効果!!柔軟性を上げる簡単なやり方と準備

年齢を重ねてくると気になってくるのが柔軟性です。そのニーズに応えるべく大手フィットネスクラブなどでは、ペアストレッチを販売しています。名称などは各フィットネスクラブで多少の違いはありますが、体...